SNSとブログの効果的な運用方法 ~ BtoB編 ~

昨今、SNSやブログを活用する企業が増えてきています。しかし、業種やビジネスモデルによって、どのプラットフォームが効果的かは異なります。今回は、BtoB企業に焦点を当て、SNSやブログ運用方法について解説します。

こちらの記事もぜひ、併せてお読みください!

BtoB企業がSNSやブログを効果的に活用するためのSNSマーケティング

BtoB企業は商品を販売するまでに時間がかかることが多いため、売上だけでなく以下のような戦略も重要です。

これらの指標は、顧客との長期的な関係を築くためにとても重要です。
長く続く良い関係を築くことで、顧客は信頼して製品を選んでくれるようになります。

1. 自社や自社製品の現状とファンを知る

まずは、自社や自社製品がどのように見られているかを理解することが重要です。このためには「ソーシャルリスニング」という方法が有効です。
(ソーシャルリスニング:SNS上で自社や自社製品についてのコメントの調査をすること)

 ソーシャルリスニングの活用

 ソーシャルリスニングを通じて、自社に関心を持つ人々(ファン)や既存の顧客がどのような評価をしているかを把握します。また、競合他社についての言及も調査し、自社の強みや課題を明確にします。
この情報を基に、ターゲットとなる顧客のプロフィールをイメージすることができます。

2. ターゲット顧客を具体化する

次に、ソーシャルリスニングで得た情報を基に、ターゲット顧客を具体的にイメージします。このために「バイヤーペルソナ」を作成します。
バイヤーペルソナとは、理想的な顧客像を具体化したものです。

 バイヤーペルソナの作り込み

 バイヤーペルソナを作成することで、ターゲットとする顧客の職業、役職、性別、年齢、家族構成、趣味嗜好などを詳細にイメージできます。また、ターゲット顧客は複数パターン存在することが多いため、複数のバイヤーペルソナを作成します。

3. メディアを選定する

バイヤーペルソナを基に、どのSNSを活用するかを選定します。SNSごとに得意な情報発信の形態やターゲット層が異なるため、それぞれの特徴を理解することが重要です。
メディアを選定したら、エンゲージメント(関係性を示す指標)いいねやコメント、シェアなどのアクションを通して、顧客との繋がりの深めていきましょう。
そうして、自社のブランドを多くの人に知ってもらうと、ブランド認認知度が向上します。

4. 適切なターゲット層へリーチする

最後に、選定したSNSを通じて、どのようにターゲット層にリーチするかを考えます。
ここで効果を発揮するのが「SNS広告」です。
SNS広告は、ブランドの認知度と関係しています。自社の名前や製品を多くの人に知ってもらうことで、将来的な顧客を増やすことが期待できます。

 SNS広告の活用

 SNS広告は、バイヤーペルソナに基づいてターゲティングを設定することで、特定のターゲット層に効果的にアプローチできます。これにより、自社の商品やサービスを必要としている潜在顧客に対して、適切なタイミングで情報を届けることができます。
また、インフルエンサーを活用することで、信頼性の向上やターゲット層へのリーチ拡大を図ることができます。
BtoB企業も、業界の専門性を持つインフルエンサーと協力することで、効果的なマーケティング活動の展開が期待できます。
SNS広告とインフルエンサーマーケティングを組み合わせることで、より多くの見込み顧客にアプローチし、ビジネスの成長を促進することができるようになります。

BtoB企業のSNSとブログの運用方法

BtoB企業の特性

BtoB企業では、取引先が他の企業であるため、専門性や信頼性が重要視されます。
また、商品単価が高価なため、導入検討期間が長期になることが多く、詳細な情報提供が求められます。

運用方法

・LinkedInの活用
 
LinkedInはビジネスネットワーキングに特化しており、業界関係者や専門家とのつながりを強化できます。
 LinkedInには多くの役職に就いているユーザーがいます。特に経営者や管理職など、ビジネス上の意思決定者が多いのが特徴です。これにより、購買力が高いユーザーに直接アプローチすることができます。
 LinkedInでは、ユーザーを引きつけるための魅力的なコンテンツ投稿が必要です。
 ユーザーが専門知識を求めている傾向があるので、特に「How to 系」コンテンツはエンゲージメントが高い傾向にあります。

 実践例: 業界ニュース、成功事例、ウェビナーの告知、専門家インタビューなどを投稿する。

・Xの活用
 
リアルタイムでの情報共有が可能で、業界トレンドや最新ニュースを迅速に発信できます。
 Xは投稿がリツイートされやすく、情報が短時間で広範囲に拡散されるため、ブランド認知を迅速に高めることができます。
 また、会話をベースとしたプラットフォームなので、企業アカウントでもフレンドリーで人間味のあるコミュニケーションを心がけることで、ユーザーとの距離を縮めることができます。
 そして何より、お客様に対して有益な情報を根気よく提供し続けましょう。

 実践例: デジタルトランスフォーメーションや技術革新に関する投稿、を行う。

・YouTubeの活用
 BtoB企業にとってYouTubeは、教育動画「ハウツー(How to)動画」の配信に適しています。
 弊社も、勉強会動画を発信しています。

・ブログの活用
  詳細な情報提供やSEO対策に優れており、長期的な信頼構築に寄与します。

 実践例: 専門知識の共有、技術的な解説、ケーススタディ、ホワイトペーパーを月2回投稿し、SEO対策を実施する。

BtoB企業がSNSやブログを活用するメリット

 信頼性の向上
  専門知識や成功事例を共有することで、業界内での信頼性が高まります。

 新規顧客獲得
  ブログのSEO対策により、検索エンジン(GoogleやYahoo!)からの自然流入を増やし、新規顧客の問い合わせを促進します。

まとめ

今回は、BtoB企業に焦点を当て、SNSやブログ運用方法について解説しました。
このような戦略を通じて、BtoB企業はより多くの見込み顧客にアプローチし、ビジネスの成長を促進させることが期待できます。
SNSやブログを効果的に活用することで、企業の認知度や信頼性を大きく向上させることができます。今回ご紹介した戦略や具体例を参考に、目的に沿った運用を行っていただけたら幸いです。