WEBサイトを持つためには、サーバーやドメインはなくてはならない存在です。
では、WEBサイトを運営するにあたり、この管理は自分自身でできるのか?業者に委託するのか?コストやメリット、気をつけるべきポイントなど、様々な側面から解説していきます。
1. サーバー管理の方法
Webサーバーの管理は、Webサイトの安定稼働とセキュリティを保つために非常に重要です。
以下の方法で管理を行います。
定期的なバックアップ
データの損失に備えて、定期的にバックアップを行います。自動バックアップ機能を利用すると便利です。
セキュリティアップデート:
サーバーソフトウェアやCMS(例:WordPress)のセキュリティアップデートを定期的に実施します。
監視とログ管理:
サーバーの動作を監視し、異常が発生した際にすぐに対応できるようにします。ログ(コンピュータの利用状況やデータ通信など履歴や情報の記録を取る事)を解析し、攻撃や不正アクセスを早期に発見します。
アクセス制御:
管理者のアクセスを制限し、強力なパスワードや二段階認証を導入します。
2. セキュリティの重要性
セキュリティはWebサーバー管理において最も重要な要素の一つです。セキュリティ対策が不十分な場合、ハッキングやデータ漏洩のリスクが高まります。これにより、企業の信用が失われるだけでなく、法的な問題に発展する可能性もあります。
3. サーバー管理のコスト
サーバー管理には月額または年間で費用がかかります。以下は一般的な費用の目安です:
月額費用:
サーバー管理の代行業者に依頼する場合、月額5,000円から20,000円程度が一般的です。高度なセキュリティや専門的なサポートを求める場合は、さらに高額になることもあります。
年間依頼費用:
年間契約にすると、割引が適用されることがあります。年間費用は50,000円から200,000円程度です。
サーバーを自身で管理する場合のコスト
自身で管理する場合は、コストは抑えられる傾向にあります。
下記3つは、多くの方に使われているレンタルサーバーのため、例に挙げました。
エックスサーバー
・X10プラン: 年間13,200円~
・X20プラン: 年間25,080円~
・X30プラン: 年間48,840円~
さくらのレンタルサーバー
・ライトプラン: 年間3,552円~
・スタンダードプラン: 年間8,265円~
・プレミアムプラン: 年間20,838円~
ロリポップ
・エコノミープラン: 年間2,728円~
・ライトプラン: 年間4,180円~
・スタンダードプラン: 年間8,140円~
4. 他のドメインに移し替える場合
Webサイトを他のドメインに移行する際は、業者に頼むのが一般的です。専門知識が必要であり、移行時にデータの損失やダウンタイムを最小限に抑えるためです。
サーバー管理を業者に委託する際に気をつけること
月額でのメンテナンス費用:
業者にサーバー管理を委託する場合、月額でのメンテナンス費用が発生します。契約前に、何が含まれているかを確認しましょう。
解約料の確認:
解約時に高額な解約料が発生することがあります。契約前に解約料や契約条件をしっかりと確認し、トラブルを避けるようにしましょう。
情報の所有権:
業者がサーバーを持っている場合、自分で情報を完全に管理することができません。サイトや情報の所有権・バックアップの取得はどのようになるのか、予め確認しておきましょう。
この所有権の問題で、サイトリニューアルができない場合もあります。WEBサイト関連で検討事項がある場合には、予め確認する必要があります。
自分自身で管理するメリット
コストパフォーマンス:
自分でサーバーを管理することで、業者に支払う管理費用を削減できます。これにより、全体の運営コストを抑えることができます。
自由度の高さ:
自分で管理することで、必要に応じてサーバーの設定を変更したり、新しい機能を追加したりする自由があります。また、一つのサーバーで複数のWebサイトを運営することも可能です。
WEBサイトのリニューアル時にも希望の制作者に任せることができるので、この点でも自由度の高さが伺えます。
自分自身で管理するデメリット
・料金の支払いを忘れるとドメインを失効する
・ホームページが表示されなくなる恐れ
・メールの送受信ができなくなる恐れ
きちんと動作しているサーバーなら、めったなことではホームページが表示されなくなったり、メールが送受信できなくなるといったことはありません。しかし、稀にサーバー会社によるアップデートで、ユーザー側が対処しなければならないケースがあります。そんな時は必ず通知が来るはずなので、通知の確認は取りこぼしのないように注意しましょう。
まとめ
Webサーバーの管理は、Webサイトの安定稼働とセキュリティを保つために欠かせません。業者に委託する場合は、契約内容や費用、解約条件などをしっかりと確認し、トラブルを避けるようにしましょう。
また、自分で管理することも一つの選択肢であり、コストパフォーマンスや自由度の高さから多くのメリットがあります。デメリットに対しては対策をしっかりすれば、個人で管理することも可能です。