Webサイト制作を検討しているが、どんな流れ??
前提としてWebサイトとは、インターネット上にあるWebページの集まりのことを指します。
つまり、企業のWebサイトであれば、そのサイト全体をまとめてWebサイトと呼びます。
会話の中ではホームページとも言われることが多いですが、
ホームページとは、サイトを開いたときに最初に表示されるページ、またはWebサイトのトップページを指します。
今回は、「Webサイト」という言葉を使って制作の流れと、業者選びのポイントまで解説していきます。
【基本は2ステップ】Webサイト制作の流れ
Webサイトを作るのは、簡単に言うと2つのステップに分かれます。
STEP1:企画・設計の段階
STEP2:制作の段階
STEP1: 企画・設計の段階
企画・設計の段階はWebサイト制作の土台作りです。
ここでサイトの目的やゴールを決め、具体的な計画を立てます。
この土台作りをすることは、「Webサイトを公開した後にユーザーの検索にヒットしやすくなる」「Webサイトにアクセスしたユーザーからの問い合わせに繋がりやすくなる」といったことに繋がります。
目的とゴールを明確にする
最初にすることは、Webサイトを作る目的とゴールをはっきりさせることです。
発注者が考えること:「どんな成果を期待しているか?」「ターゲットユーザーは誰か?」
例えば:
・ユーザーにとって使いやすいサイトにして、売上を伸ばす
・オンラインでサービスを紹介するためのサイトを作る
・会社の認知を高めて、仕事を獲得する
目的が曖昧だと、効果的なサイトになりにくいので、しっかりとした目的とゴールを設定しましょう。
ターゲット(ペルソナ)を設定する
次に、サイトを訪れるユーザーのイメージを具体的にします。これにより、デザインや内容の方向性が決まりやすくなります。具体的な人物像を設定すると、制作会社とのやり取りもスムーズになります。
例えば:
名前・年齢・性別・職業・家族構成・居住地・住居・経済状況・ライフスタイル・趣味や興味・技術や知識・課題や悩み・目標や夢
など、可能な限り具体的に設定しましょう。
予算・スケジュールを確認
Webサイトを作るために必要な予算とスケジュールを確認します。予算が多ければ高機能なサイトを作れますが、無理のない範囲で設定しましょう。
予算に応じて、制作会社だけではなく個人でデザイン・サイト制作をしている方を探すなど視野を広げることもおすすめです。
また、公開までのスケジュールを逆算して計画を立てることも重要です。
プロジェクトの進行具合やクライアントとのコミュニケーション、修正依頼の頻度などによって変動します。
また、専門的な機能やカスタム開発が必要な場合は、さらに時間がかかることがあります。
上記を踏まえた例:
小規模なWebサイト(5~10ページ程度)
予算: 20万円~50万円
- 企画・設計 : 1~2週間
- デザイン : 2~4週間
- コーディング : 2~4週間
- テストと修正: 1~2週間
合計: 約6~10週間(1.5~2.5ヶ月)
中規模なWebサイト(10~30ページ程度)
予算: 50万円~150万円
- 企画・設計 : 2~4週間
- デザイン : 3~6週間
- コーディング : 4~8週間
- テストと修正: 2~4週間
合計: 約11~22週間(2.5~5.5ヶ月)
大規模なWebサイト(30ページ以上、複雑な機能を含む)
予算: 150万円~
- 企画・設計 : 4~8週間
- デザイン : 6~12週間
- コーディング : 8~16週間
- テストと修正: 4~8週間
合計: 約22~44週間(5~10ヶ月)
発注を検討
依頼側は、「企画・設計」で考えた内容をまとめ、複数の会社や個人から見積もりを取ります。過去の実績や対応の速さなどを比較して選びます。
発注者が考えること:「過去の実績や対応の速さ」「費用対効果を考慮して制作者を選ぶ」
注意点:
・制作の進行具合や修正依頼の頻度によりスケジュールが変動する可能性があります。
・専門的な機能やカスタム開発が必要な場合、予算と時間がさらに必要です。
・サイト制作者を選ぶ際のポイント
サイトを構築するにあたり、業者を選ぶところはサイト制作の肝と言って良いほど重要です。
ここでミスマッチが起こると、その後の作業の流れやサイトの完成度にも影響しますので、慎重に選ぶことが大切です。
1. 過去の実績
依頼する前に、制作会社やフリーランサーの過去の実績を確認しましょう。ポートフォリオを見て、自分の求めるデザインや機能性が実現できるかを判断します。また、類似する業種や規模のプロジェクトを手掛けた経験があるかどうかも重要なポイントです。
2. コミュニケーション能力
プロジェクトの進行中に頻繁に連絡を取ることになるため、コミュニケーションが円滑に行えるかどうかを確認します。初回のミーティングや問い合わせの対応速度、態度などから、信頼できるかどうかを判断します。
3. 費用対効果
予算内でどれだけの価値を提供してもらえるかを考えます。高価格なサービスが必ずしも高品質とは限らないため、見積もりを詳細に確認し、どのようなサービスが含まれているかを明確に理解します。
4. 技術力
依頼するWebサイトの技術的な要件を満たせるかどうかを確認します。使用する技術やプラットフォームについての知識や経験を持っているか、最新の技術トレンドに対応できるかなどをチェックします。
5. サポート体制
納品後のサポートや保守体制が整っているかどうかも重要です。サイト公開後のトラブル対応やアップデート、メンテナンスをどのように行うのか、具体的なサポートプランを確認します。
6. 評判と口コミ
他のクライアントからの評価や口コミを参考にします。インターネット上のレビューや評判、知人や同業者からの紹介なども有効な情報源です。
7. 提案力
単に依頼内容をこなすだけでなく、依頼内容を理解し、最適な提案をしてくれるかどうかを確認します。積極的にアイデアや改善案を出してくれるパートナーシップを築ける相手が理想的です。
8. スケジュール管理
プロジェクトの進行状況を適切に管理し、納期を守る能力があるかどうかを確認します。過去のプロジェクトでのスケジュール管理の実績や、進行管理方法について話を聞いてみるのも良いと思います。
STEP2: 制作の段階
企画・設計フェーズが完了したら、いよいよ制作に入ります。制作フェーズでは以下の手順を踏みます。
発注者がすること:進捗報告を定期的に確認し、テスト画面での動作確認をします。
制作フェーズ
ワイヤーフレーム作成の確認
制作会社がワイヤーフレームを作成します。これはサイトのレイアウトや構成を決める設計図のようなものです。
発注者が行うこと: 提案されたワイヤーフレームを確認し、意図通りになっているかフィードバックします。
(例) 提案されたレイアウトは分かりやすいか?重要な情報が適切に配置されているか?
デザイン作成の確認
制作会社がワイヤーフレームに基づいて具体的なデザインを作成します。テーマカラーやフォントを統一し、サイト全体に一貫性を持たせます。
発注者が行うこと: 提案されたデザインを確認し、ブランドイメージや目的に合っているかフィードバックします。
コーディング・テストアップの確認
制作会社がデザインに基づいてHTMLやCSSを使ってサイトを構築します。テスト環境で動作確認を行い、問題がないかチェックします。
発注者が行うこと: 進捗報告を定期的に確認し、テスト環境での動作確認結果をチェックします。
(例) サイトはスムーズに動作しているか?表示に問題はないか?
動作確認
全ページのリンクや表示を確認し、誤字脱字やレイアウトの崩れがないかチェックします。PCやスマートフォン、タブレットなどさまざまなデバイスで確認します。
発注者が行うこと: 制作会社からの確認報告を受け取り、必要な場合は追加の修正指示を出します。
公開
最終確認が終わったら、サイトを一般公開します。公開後も動作確認を続け、正常に運営できているかチェックします。
まとめ
Webサイト制作は「企画・設計」と「制作」に分かれ、それぞれで重要な作業が行われます。目的とゴールの設定、ターゲットの明確化、予算・スケジュールの確認、制作会社または制作者の選定、ワイヤーフレーム作成、デザイン作成、コーディング・テストアップ、動作確認、そして公開と、各ステップをしっかりと踏むことが成功の鍵です。
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